会計基礎 3分で読めます

IFRS と JGAAP の違いが財務指標に与える影響

IFRS(国際会計基準)と JGAAP(日本基準)では、のれん償却、リース処理、研究開発費等の処理が異なります。 財務指標への影響を整理します。

編集: Zaimiru 編集部 ・公開日: 2026-05-06 ・最終更新日: 2026-05-06 ・編集方針計算ロジック訂正履歴

主な差異

のれん償却

  • JGAAP: 20 年以内の規則的償却(営業利益を圧迫)
  • IFRS: 償却なし、減損テストのみ → IFRS 採用企業は営業利益が高く出やすい

リース処理

  • JGAAP: ファイナンス・リースのみ B/S に計上
  • IFRS(IFRS 16): 大半のリースを B/S に計上 → IFRS 採用企業は総資産・有利子負債が大きく出やすい → ROA・ROIC・自己資本比率は IFRS の方が低く出る傾向

研究開発費

  • JGAAP: 原則として発生時費用処理
  • IFRS: 開発フェーズの一部を資産計上可 → IFRS 採用企業は当期費用が小さく見えるケース

退職給付

  • JGAAP: 数理計算上の差異の遅延認識可
  • IFRS: その他の包括利益に直接認識 → 純利益のボラティリティが異なる

比較する際の注意

  • のれん償却の有無は営業利益・ROE に大きく影響
  • リース費用の処理差で EBITDA / 営業 CF / 投資 CF が変わる
  • zaimiru では concept_mapping.yaml による cross-standard 解決を実装していますが、本質的な差は埋められません(計算ロジック

zaimiru で確認する

よくある質問

IFRS と JGAAP の主な違いは何ですか?

のれん償却(JGAAP は規則的償却 / IFRS は償却なし)、リース処理(JGAAP はファイナンス・リースのみ B/S 計上 / IFRS は大半をオンバランス)、研究開発費(JGAAP は費用処理 / IFRS は一部資産計上可)などが主な差分です。

IFRS 採用企業の営業利益はなぜ高く見えますか?

のれん償却がないため営業利益を圧迫しないからです。同じ M&A をしても JGAAP 採用企業は数年〜20 年間にわたり償却費が計上されるのに対し、IFRS 採用企業は減損テストのみとなります。

IFRS と JGAAP を比較する際の注意点は?

のれん償却の有無は営業利益・ROE に大きく影響し、リース費用の処理差で EBITDA / 営業 CF / 投資 CF が変わります。zaimiru では cross-standard 解決を実装していますが、本質的な差は完全には埋められません。


関連記事

このカテゴリの他の記事を見る: 会計基礎

記事一覧に戻る