東京証券取引所は2022年4月に市場区分を再編し、「プライム」「スタンダード」「グロース」の3市場になりました。それぞれの市場にはどんな企業が上場し、投資家にとってどう違うのでしょうか。
Zaimiruのデータで3市場を比較します。
3市場の基本比較
| 指標 | プライム | スタンダード | グロース |
|---|---|---|---|
| 上場企業数 | 1,582社 | 1,557社 | 590社 |
| 平均ROE | 10.8% | 4.7% | 0.6% |
| 平均PER | 21.2倍 | 29.3倍 | 54.9倍 |
| 平均PBR | 2.18倍 | 2.69倍 | 4.50倍 |
プライム市場 ─ 大型・高収益の主力市場
プライム市場は流通株式時価総額100億円以上が上場維持基準。日本を代表する大企業が集まります。
- 平均ROE 10.8%: 3市場で最高。大企業は収益基盤が安定し、資本効率も高い傾向
- 平均PER 21.2倍: 最も低い。安定した利益に対する評価
- 配当利回りも最も高い傾向。安定配当を重視する投資家向き
プライム市場はバリュー投資・配当投資に適した市場です。
スタンダード市場 ─ 中堅企業の宝庫
スタンダード市場には時価総額10億円以上の中堅企業が上場。プライムの基準を満たさないが、歴史ある安定企業も多く含まれます。
- 平均ROE 4.7%: プライムの半分以下。資本効率に改善余地あり
- 平均PER 29.3倍: PERが高めだが、一部の低収益企業が押し上げている面も
- 「隠れた優良企業」が眠っている可能性。アナリストカバレッジが少ないため、市場効率が低い
スタンダード市場は割安株ハンティングに向いています。ROEやPBRを基準にスクリーニングすれば、見落とされた企業を発掘できるかもしれません。
グロース市場 ─ ハイリスク・ハイリターンの成長株
グロース市場は新興企業向け。赤字でも上場できるため、成長途上の企業が多数含まれます。
- 平均ROE 0.6%: 赤字企業が多いため平均は低い
- 平均PER 54.9倍: 将来の成長期待が株価に大きく織り込まれている
- 平均PBR 4.50倍: 3市場で最高。成長期待が資産価値を大きく上回る
グロース市場は成長株投資向き。ただしPERが高いため、成長が鈍化すると株価が大きく下落するリスクがあります。
投資スタイル別のおすすめ市場
| 投資スタイル | おすすめ市場 | 注目指標 |
|---|---|---|
| バリュー投資(割安株) | プライム・スタンダード | PER、PBR、配当利回り |
| 配当投資(インカム) | プライム | 配当利回り、自己資本比率 |
| グロース投資(成長株) | グロース | 売上成長率、営業利益率 |
| 優良株投資(クオリティ) | プライム | ROE、営業利益率、自己資本比率 |
Zaimiruで市場ごとに分析する
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