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プライム・スタンダード・グロース ─ 3つの市場区分で投資スタイルはこう変わる

東証の3市場区分(プライム1,582社・スタンダード1,557社・グロース590社)をROE・PER・PBRで比較。市場ごとの特徴と銘柄選びのポイントを解説。

編集: Zaimiru 編集部 ・公開日: 2026-03-14 ・最終更新日: 2026-03-14 ・編集方針計算ロジック訂正履歴

東京証券取引所は2022年4月に市場区分を再編し、「プライム」「スタンダード」「グロース」の3市場になりました。それぞれの市場にはどんな企業が上場し、投資家にとってどう違うのでしょうか。

Zaimiruのデータで3市場を比較します。

3市場の基本比較

指標プライムスタンダードグロース
上場企業数1,582社1,557社590社
平均ROE10.8%4.7%0.6%
平均PER21.2倍29.3倍54.9倍
平均PBR2.18倍2.69倍4.50倍

プライム市場 ─ 大型・高収益の主力市場

プライム市場は流通株式時価総額100億円以上が上場維持基準。日本を代表する大企業が集まります。

  • 平均ROE 10.8%: 3市場で最高。大企業は収益基盤が安定し、資本効率も高い傾向
  • 平均PER 21.2倍: 最も低い。安定した利益に対する評価
  • 配当利回りも最も高い傾向。安定配当を重視する投資家向き

プライム市場はバリュー投資・配当投資に適した市場です。

スタンダード市場 ─ 中堅企業の宝庫

スタンダード市場には時価総額10億円以上の中堅企業が上場。プライムの基準を満たさないが、歴史ある安定企業も多く含まれます。

  • 平均ROE 4.7%: プライムの半分以下。資本効率に改善余地あり
  • 平均PER 29.3倍: PERが高めだが、一部の低収益企業が押し上げている面も
  • 「隠れた優良企業」が眠っている可能性。アナリストカバレッジが少ないため、市場効率が低い

スタンダード市場は割安株ハンティングに向いています。ROEやPBRを基準にスクリーニングすれば、見落とされた企業を発掘できるかもしれません。

グロース市場 ─ ハイリスク・ハイリターンの成長株

グロース市場は新興企業向け。赤字でも上場できるため、成長途上の企業が多数含まれます。

  • 平均ROE 0.6%: 赤字企業が多いため平均は低い
  • 平均PER 54.9倍: 将来の成長期待が株価に大きく織り込まれている
  • 平均PBR 4.50倍: 3市場で最高。成長期待が資産価値を大きく上回る

グロース市場は成長株投資向き。ただしPERが高いため、成長が鈍化すると株価が大きく下落するリスクがあります。

投資スタイル別のおすすめ市場

投資スタイルおすすめ市場注目指標
バリュー投資(割安株)プライム・スタンダードPER、PBR、配当利回り
配当投資(インカム)プライム配当利回り、自己資本比率
グロース投資(成長株)グロース売上成長率、営業利益率
優良株投資(クオリティ)プライムROE、営業利益率、自己資本比率

Zaimiruで市場ごとに分析する

スクリーニングで市場区分をフィルターに加えると、各市場に絞った銘柄検索ができます。ランキングでROEやPERの順位を確認し、投資対象を絞り込んでみてください。


※ 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。

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