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日本株3,700社を俯瞰する — 17セクター・主要指標の全体像

Zaimiruが分析対象とする約3,700社の日本上場企業。17セクターの企業数・平均ROE・平均PBR・配当利回りを一覧し、日本株市場の全体像を把握します。

編集: Zaimiru 編集部 ・公開日: 2026-03-14 ・最終更新日: 2026-03-14 ・編集方針計算ロジック訂正履歴

日本株市場の全体像

日本には約3,900社の上場企業があり、Zaimiruでは決算データの取得が可能な約3,700社を分析対象としています。この記事では、17のセクター別に主要指標の平均値を比較し、日本株市場の「地図」を描きます。

17セクター別の主要指標

セクター社数平均ROE平均PBR平均配当利回り
金融(除く銀行)7512.6%1.76倍4.7%
不動産11511.5%1.61倍4.1%
電力・ガス2610.6%0.76倍3.4%
運輸・物流9810.4%1.01倍3.2%
鉄鋼・非鉄628.8%1.60倍5.6%
食品1178.4%5.56倍2.6%
情報通信・サービス9468.4%2.86倍3.1%
商社・卸売2608.0%1.28倍3.9%
建設・資材2447.6%1.02倍4.0%
機械1917.4%2.98倍3.6%
素材・化学2576.6%1.12倍3.7%
電機・精密2565.8%1.49倍3.3%
銀行795.3%0.58倍3.7%
小売2514.9%9.52倍2.4%
自動車・輸送機984.5%0.83倍3.9%
エネルギー資源13-9.0%0.81倍6.1%
医薬品50-17.7%2.83倍3.2%

読み取れるポイント

ROEが高いセクター

金融(除く銀行)12.6%、不動産11.5%、電力・ガス10.6%がトップ3です。金融・不動産はレバレッジ(借入比率)が高い業態の特性上、ROEが高くなりやすい傾向があります。電力は近年の料金値上げ効果で急回復しています。

PBR1倍割れセクター

銀行(0.58倍)、電力・ガス(0.76倍)、自動車・輸送機(0.83倍)、エネルギー資源(0.81倍)の4セクターが平均でPBR1倍を割り込んでいます。東証のPBR改善要請以降、これらのセクターでは株主還元強化の動きが加速しています。

配当利回りが高いセクター

エネルギー資源6.1%、鉄鋼・非鉄5.6%、金融4.7%がトップ3。景気循環株ほど配当利回りが高い傾向にありますが、業績悪化時の減配リスクも考慮する必要があります。

企業数の分布

情報通信・サービスが946社と突出しており、全体の約25%を占めます。次いで商社・卸売260社、素材・化学257社、電機・精密256社、小売251社と続きます。セクターによって母集団の大きさが全く異なるため、平均値の解釈には注意が必要です。

全体の傾向

  • ROE 8%超の企業は約1,950社(全体の53%)。日本企業の稼ぐ力は着実に向上しています
  • PBR 1倍割れは約1,370社(37%)。依然として多くの企業が解散価値以下で取引されています
  • 配当利回り3%超は約1,460社(40%)。高配当銘柄は豊富に選択肢があります

こうした全体像を踏まえたうえで、個別銘柄の分析に入ることで、セクター内での相対的な強さ・弱さを正しく評価できるようになります。Zaimiruのセクター比較スクリーニングをご活用ください。


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