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PERとPBRの基本 ─ 株の「割安・割高」を判断する2つの指標

PER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)の意味、計算方法、セクター別の目安、組み合わせ方を初心者向けに解説。日本株約3,700社のデータに基づく実践的な使い方を紹介。

編集: Zaimiru 編集部 ・公開日: 2026-03-14 ・最終更新日: 2026-03-14 ・編集方針計算ロジック訂正履歴

「この株は割安?それとも割高?」── 投資判断で最も基本的な問いに答えるための指標がPERPBRです。

この記事では、2つの指標の意味と実践的な使い方を、日本株のリアルデータと共に解説します。

PER(株価収益率)とは

計算式

PER = 株価 ÷ 1株あたり利益(EPS)

「今の利益水準が続くなら、投資額を回収するのに何年かかるか」を意味します。PER 15倍なら「15年で元が取れる」イメージです。

日本株の目安

  • 日本の上場企業平均: 約28.8倍
  • 10倍以下: かなり割安(ただし成長期待が低いケースも)
  • 15〜20倍: 標準的な水準
  • 30倍以上: 高成長期待、または一時的な利益低下

セクター別のPER

PERが低いセクター平均PERPERが高いセクター平均PER
電力・ガス9.7倍医薬品46.5倍
銀行9.9倍商社・卸売46.2倍
運輸・物流12.9倍小売40.7倍
自動車・輸送機14.8倍素材・化学40.4倍

PERはセクターによって大きく異なるため、同じ業種の中で比較するのが基本です。

PBR(株価純資産倍率)とは

計算式

PBR = 株価 ÷ 1株あたり純資産(BPS)

企業の「帳簿上の資産価値」に対して株価がどの程度かを示します。PBR 1倍なら「株価=帳簿上の資産価値」です。

日本株の目安

  • 日本の上場企業平均: 約2.76倍
  • PBR 1倍割れ: 約1,472社(39.5%)が該当
  • PBR 0.5倍以下: 解散価値の半分以下(極端な割安 or 構造的問題)

PERとPBRの組み合わせ方

4象限マトリクス

PER 低い(割安)PER 高い(割高)
PBR 低いバリュー株候補(要ROE確認)利益低下中? 要注意
PBR 高い高収益の成長株(理想的)期待先行(バブルリスク)

理想的な組み合わせ

最も投資妙味があるのは「PERが低く、PBRも低く、かつROEが高い」銘柄です。これは市場が企業の価値を正しく評価していない可能性を示唆します。

逆に「PERもPBRも高い」場合は、すでに期待が株価に織り込まれているため、期待を下回った時の下落リスクがあります。

PER・PBRの注意点

1. 赤字企業のPERは使えない

赤字企業はEPSがマイナスのためPERが計算できません。赤字企業の評価にはPBRやPSR(株価売上高倍率)が使われます。

2. PBRが低い ≠ 必ず割安

PBR1倍割れ企業の中には、ROEが低く資本を有効活用できていない企業も多いです。PBRが低い理由が「市場の見落とし」なのか「企業の構造的な問題」なのかを見極める必要があります。

3. 業種間の比較は要注意

情報通信セクター(平均PBR 3.02倍)と銀行セクター(平均PBR 0.58倍)を同じ基準で比較しても意味がありません。必ず同じセクター内で比較してください。

Zaimiruで実践する

  1. スクリーニングでPER・PBRの上限下限を設定して銘柄を絞り込む
  2. セクター比較でPER・PBRを指標に選び、業種別の水準を確認
  3. 気になる銘柄を企業比較で並べてPER・PBR・ROEを同時に確認
  4. ランキングのPER・PBRランキングで全体像を掴む

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