結論
日本株の財務分析を始めるなら、まず以下の 5 つの基本指標を順番に確認します。
売上・営業利益 → ROE → 自己資本比率 → FCF → PER・PBR の順で見ることで、収益力・資本効率・財務安全性・キャッシュ創出力・株価水準の全体像が把握できます。
チェックポイント 1: 売上・営業利益のトレンド
過去 3〜5 年の売上高・営業利益・営業利益率の推移を確認します。
- 売上が伸びているか
- 営業利益率が改善しているか
- 一時的な特別利益で利益が膨らんでいないか
- 営業利益率の詳しい解説
チェックポイント 2: ROE で資本効率
ROE(自己資本利益率)で、株主資本の効率性を確認します。
- 日本企業全体の中央値: 5〜8%
- 10% 以上: 相対的に高水準
- レバレッジ効果に注意(自己資本比率と併用)
- ROE の詳しい解説
チェックポイント 3: 自己資本比率で安全性
財務的な余裕を自己資本比率で確認します。
- 製造業・サービス業: 50% 以上で安全圏
- 30% 未満: 注意水準
- マイナス: 債務超過(避けるべき)
- 自己資本比率の詳しい解説
チェックポイント 4: FCF でキャッシュ創出力
会計上の利益と異なり、実際の現金の動きを確認します。
- 営業 CF が継続的にプラス
- FCF(営業 CF − 設備投資)がプラス
- FCF の詳しい解説
チェックポイント 5: PER・PBR で株価水準
最後に、株価が割安か割高かを業種平均と比較します。
- PER: 業種平均と比較
- PBR: 1 倍割れは解散価値以下の評価
- 同業他社・自社過去推移との比較が前提
- PER と PBR の違い
さらに学ぶ
はじめての財務分析(5 ステップ詳細解説) でより詳しい進め方を確認できます。
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よくある質問
財務分析を始めるとき、最初に何を見ればいいですか?
過去 3〜5 年の売上高・営業利益の推移から始めるのが基本です。次に ROE(資本効率)→ 自己資本比率(安全性)→ FCF(キャッシュ創出)→ PER・PBR(株価水準)の順で確認することで、企業の全体像が把握できます。
1 つだけ重視するなら何を見ればいいですか?
一概には言えませんが、長期投資視点なら ROE と FCF の継続性、安全性重視なら自己資本比率、バリュー投資なら PER・PBR と業種平均の比較が中心となります。複数指標の併用が前提です。
どの順番で見ても結果は同じですか?
最終的な評価は同じですが、初心者は「収益力 → 安全性 → キャッシュ → 株価水準」の順で見ることで、企業の質を確認してから株価水準を評価できるため、判断が安定しやすくなります。